【2025年 東京優駿G1(ダービー)】考察

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目次

東京優駿(ダービー)とは

クラシック三冠レースの第二弾として行われる日本ダービーは、イギリスのダービーに範をとり、競走体系の確立と競走馬の資質向上を図るという意図から、1932年に3歳牡馬・牝馬限定の重賞競走「東京優駿大競走」として創設され、目黒競馬場の芝2400メートルで行われた。1934年から府中の東京競馬場に舞台を移して行われ、以降は距離・競馬場とも一度も変更することなく継続している。

なお、レース名は幾度かの変更を経て、1950年に「東京優駿競走」に変更のうえ(日本ダービー)という副称が付けられたのち、1964年に「東京優駿(日本ダービー)」と改称され、現在に至っている。また、本競走は1984年のグレード制導入によりGⅠに格付けされた。

クラシック三冠レースについて、“皐月賞は最も速い馬”が、“日本ダービーは最も幸運に恵まれた馬”が、“菊花賞は最も強い馬”が勝つと言われている。また、“競馬の祭典”とも呼ばれる日本ダービーの栄冠を勝ち取ることは、日本の全てのホースマンが憧れる最高の栄誉とされている。

競走名のダービー(Derby)とは、1780年にイギリスで同レースを創設した、第12代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレー氏にちなむ。現在は一般的に3歳馬の頂点を決める競走として世界各国の競馬場でダービーが行われ、わが国でも”競馬の最大の祭典”として、競馬ファン以外にもその名が広く知れ渡るレースとなっている。
https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2025/0601_1/race.html

東京・芝2400メートル

スタート地点はホームストレッチの半ば。スタンド前を通過しながら先行争いが繰り広げられる。1コーナーまでの距離は約350メートル。バックストレッチの中盤に上り坂があり、ここでペースが緩んで馬群が固まることが多い。3コーナーにかけては緩やかな下り。直線に入るとすぐ160メートルで2メートル上るタフな坂が待ち構える。上り切ってから残り300メートルはほぼ平坦。最後の直線(525.9メートル)では、前半の坂でスタミナを振り絞ってから、平坦な後半部分でキレ味を競う。距離のロスを避けるためには内めを動ける器用さも必要で、競走馬として多様な能力が要求される。チャンピオンを決めるのにふさわしいコースだ。

https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2025/0601_1/race.html

東京優駿までの道

ステップレース

皐月賞(G1)|中山芝2000m/2025年4月20日 … 5着以内には、優先出走権が付与。

青葉賞(G2)|東京芝2400m/2025年4月26日 … 2着以内には、優先出走権が付与。

プリンシパルS(L)|東京芝2000m/2025年5月4日 … 1着以内には、優先出走権が付与。

その他、前哨戦等

毎日杯(G3)|阪神芝1800m/2025年3月29日

京都新聞杯(G2)|京都芝2200m/2025年5月10日

【東京優駿】過去10年の傾向

調教師分類別集計

調教師分類着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
美浦3- 5- 5- 54/ 674.5%11.9%19.4%2390
栗東7- 5- 5- 94/1116.3%10.8%15.3%15650

枠番別集計

枠番着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
1枠1- 2- 1-16/205.0%15.0%20.0%46575
2枠1- 1- 1-17/205.0%10.0%15.0%2037
3枠2- 1- 1-16/2010.0%15.0%20.0%24072
4枠0- 2- 1-17/200.0%10.0%15.0%0198
5枠1- 0- 0-19/205.0%5.0%5.0%5813
6枠2- 2- 3-13/2010.0%20.0%35.0%68102
7枠2- 1- 2-24/296.9%10.3%17.2%2133
8枠1- 1- 1-26/293.4%6.9%10.3%4324

馬番別集計

馬番着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
1番1- 2- 1- 6/1010.0%30.0%40.0%931150
2番0- 0- 0-10/100.0%0.0%0.0%00
3番1- 0- 1- 8/1010.0%10.0%20.0%4054
4番0- 1- 0- 9/100.0%10.0%10.0%020
5番2- 1- 0- 7/1020.0%30.0%30.0%48093
6番0- 0- 1- 9/100.0%0.0%10.0%052
7番0- 1- 1- 8/100.0%10.0%20.0%0385
8番0- 1- 0- 9/100.0%10.0%10.0%012
9番0- 0- 0-10/100.0%0.0%0.0%00
10番1- 0- 0- 9/1010.0%10.0%10.0%11727
11番0- 0- 3- 7/100.0%0.0%30.0%0114
12番2- 2- 0- 6/1020.0%40.0%40.0%13691
13番1- 0- 2- 7/1010.0%10.0%30.0%4273
14番1- 0- 0- 9/1010.0%10.0%10.0%1913
15番0- 1- 0- 9/100.0%10.0%10.0%012
16番0- 0- 0- 9/ 90.0%0.0%0.0%00
17番1- 0- 0- 9/1010.0%10.0%10.0%12541
18番0- 1- 1- 7/ 90.0%11.1%22.2%033
0- 0- 0- 0/ 0     
偶数4- 5- 2-77/884.5%10.2%12.5%3027
奇数6- 5- 8-71/906.7%12.2%21.1%179102
大外0- 1- 1- 8/100.0%10.0%20.0%030

脚質上り別集計

脚質上り着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
平地・逃げ0- 1- 0- 9/ 100.0%10.0%10.0%039
平地・先行5- 2- 2- 25/ 3414.7%20.6%26.5%476197
平地・中団3- 6- 7- 68/ 843.6%10.7%19.0%2045
平地・後方1- 1- 1- 42/ 452.2%4.4%6.7%911
平地・マクリ1- 0- 0- 3/ 425.0%25.0%25.0%13245

前走騎手別集計

前走騎手着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
◆同騎手8- 9- 9- 92/1186.8%14.4%22.0%14361
◆乗替り2- 1- 1- 56/ 603.3%5.0%6.7%3373

間隔別集計

間隔着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
連闘0- 0- 0- 0/ 0     
2週0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%00
3週1- 1- 1- 39/ 422.4%4.8%7.1%221116
4週0- 0- 2- 20/ 220.0%0.0%9.1%024
5~ 9週9- 9- 7- 83/1088.3%16.7%23.1%8857
10~25週0- 0- 0- 5/ 50.0%0.0%0.0%00
半年以上0- 0- 0- 0/ 0     

前走クラス別集計

前走クラス着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
新馬0- 0- 0- 0/ 0     
未勝利0- 0- 0- 0/ 0     
1勝0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%00
2勝0- 0- 0- 0/ 0     
3勝0- 0- 0- 0/ 0     
OPEN非L0- 0- 1- 3/ 40.0%0.0%25.0%0910
OPEN(L)0- 0- 0- 6/ 60.0%0.0%0.0%00
G31- 0- 0- 7/ 812.5%12.5%12.5%14633
G21- 1- 2- 38/ 422.4%4.8%9.5%22142
G18- 9- 7- 91/1157.0%14.8%20.9%7352

前走平地距離別集計

前走平地距離着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
同距離0- 0- 2- 19/ 210.0%0.0%9.5%025
±200以内1- 1- 2- 34/ 382.6%5.3%10.5%24546
±400以内9- 10- 10-119/1486.1%12.8%19.6%11977
±600以内10- 10- 10-131/1616.2%12.4%18.6%11772
今回延長10- 10- 8-129/1576.4%12.7%17.8%12070
今回短縮0- 0- 0- 0/ 0     
500m以上延長1- 0- 0- 29/ 303.3%3.3%3.3%399
500m以上短縮0- 0- 0- 0/ 0     

前走レース名別集計

前走レース名着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
皐月賞G18- 9- 7-74/988.2%17.3%24.5%8561
京都新聞G21- 1- 0-15/175.9%11.8%11.8%54772
毎日杯G31- 0- 0- 7/ 812.5%12.5%12.5%14633
青葉賞G20- 0- 2-19/210.0%0.0%9.5%025
プリンシ0- 0- 1- 2/ 30.0%0.0%33.3%01213
NHKマG10- 0- 0-16/160.0%0.0%0.0%00
桜花賞G10- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%00
プリンシ(L)0- 0- 0- 6/ 60.0%0.0%0.0%00
弥生賞G20- 0- 0- 2/ 20.0%0.0%0.0%00
スプリンG20- 0- 0- 2/ 20.0%0.0%0.0%00

チェック種牡馬別集計

チェック種牡馬着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
ディープ系5- 4- 3-38/5010.0%18.0%24.0%24566
キングマンボ系2- 0- 1-30/336.1%6.1%9.1%21119
Tサンデー系1- 5- 1-32/392.6%15.4%17.9%1039
ロベルト系1- 1- 0-10/128.3%16.7%16.7%38868
ノーザンダンサー系1- 0- 1- 0/ 250.0%50.0%100.0%415205
Lサンデー系0- 0- 1-10/110.0%0.0%9.1%047
Pサンデー系0- 0- 1- 7/ 80.0%0.0%12.5%023
レッドゴッド系0- 0- 1- 0/ 10.0%0.0%100.0%0550
ヌレイエフ系0- 0- 1- 0/ 10.0%0.0%100.0%0380
ダンチヒ系0- 0- 0- 8/ 80.0%0.0%0.0%00

【東京優駿】LAP構成から

過去10年平均

基準タイムRPCI前平均3FPCI3※前平均3F※上がり3F前後3F差
2.23.1055.4536.4258.3236.7033.89-1-18

基本的にはミドル~スローの流れから、最後まで脚を溜められて、差してこれる馬が勝つレースとなっている。
逃げ残りはかなり厳しく、INコースを経済的に回ってくる必要がある。
また数年前のように、内枠が有利とはいえず、近走では外枠も好走しがち。ただし、大外枠の勝ち星はまだない。

似たようなRPCIの年

今年のメンバー構成から算出された数値として、
ペース【58.32】(イメージとしてはそれよりは早い可能性が高いので、56.5前後と見る)。

2021年/シャフリヤール(7-7-11-9):12.2 – 10.6 – 12.2 – 13.0 – 12.3 – 12.4 – 12.8 – 11.7 – 11.4 – 11.5 – 10.8 – 11.6

基準タイムRPCI前平均3FPCI3前平均3F※上がり3F前後3F差
2.22.556.836.259.036.3933.40-1.1

前半はややスローの展開で、後半の上がり勝負のレース。

1着 ⑩シャフリヤール:7-7-11-9
2着 ①エフフォーリア:3-4-9-9
3着 ⑪ステラヴェローチェ:13-14-13-12

2024年/ダノンデサイル(4-3-6-4):12.5 – 11.4 – 12.4 – 13.1 – 12.8 – 12.6 – 12.7 – 11.7 – 11.3 – 11.1 – 11.2 – 11.5

基準タイムRPCI前平均3FPCI3前平均3F※上がり3F前後3F差
2.23.659.036.8360.137.0133.60-2.5

昨年は前半は遅くスローの展開。馬場状態を考えるとこちらに近い可能性もある。好位からの抜け出しが必要だった。10番手以降では末脚があっても届かずの展開。

1着 ⑤ダノンデサイル:4-3-6-4
2着 ⑮ジャスティンミラノ:2-3-2-4
3着 ⑬シンエンペラー:8-7-9-9

2025年 東京優駿 考察

傾向としては、皐月賞組が中心となるレース。そこに、穴馬が1頭絡むかどうかのレースというのが本質。
※逃げ馬は基本的に消し。

前日の土曜は、不良馬場に近い状態。当時も曇りであり、完全には乾ききらないと想定しておく。
おそらく騎手心理でも、外の綺麗な馬場を通りたいと思ってるはずで、空いた内枠でタフな馬場もこなす馬、中の割と綺麗目なところを伸びてくる馬が中心と見ている。大外からの末脚勝負では届かず競馬は可能性としては高い。

6枠13番 クロワデュノール … この世代No.1の素質馬。別記事で挙げているが、新馬での脚はその能力を裏付けている。難点は、この重いタフな馬場と、前走で見せた精神面で不安。しかし、能力だけで勝ちきる可能性も高いと見ている。先行集団の中~外を追走するのではないだろうか。流石に皐月賞のようなマクリあげる馬も多くはないとは思っているが…。

4枠7番 ミュージアムマイル … 不利続きだったが、皐月賞でようやく不利なく強い競馬をして勝利。名前に”マイル”とあるだけに、東京芝2400mはと思われそうだが、リオンディーズ産駒は特に問題無し。また母父ハーツクライも、外国人騎手が乗ってこそと思っている。乗り替わりやそれら不安要素で多少嫌われるなら、この馬の逆転目も考えておく。あまり内枠には入れたくないだろうが、レーン騎手なら上手く捌きそう。

5枠9番 ジョバンニ … 前走皐月賞では、先行するも多数のマクリ馬で不利があり、それでも伸びての4着。能力は高いと思っている。ただ、上記2頭を逆転するかと言われれば、多少なりとも有利不利が無いと厳しいかと思う。馬場、枠、展開…おそらく先行競馬で消耗戦を狙ってくる可能性は高い。

穴として、
タフな馬場のキズナ産駒(母父サドラーズウェルズ系の2頭)の①リラエンブレムと③エリキング。ロスなく競馬し、空いた内を突いてどこまで来れるか。
比較が難しい穴の⑥ファンダム。末脚勝負なら面白かった可能性もある。
⑰⑱を買うくらいなら、思い切っての⑯ファイアグランツ。ステイヤー路線を感じさせるが、展開次第では入ってくる可能性も。

指数としては、
MS指数 1位ジョバンニ 2位マスカレードボール 3位ショウヘイ 4位クロワデュノール
MSPF指数 1位ニシノエージェント 2位サトノシャイニング 3位カラマティアノス 4位マスカレードボール 

指数はここでもやや謎。ただ、MS指数、回収値としても差はほぼなく、ちょっとした差のみ。

流石に、指数はあまり気にしないで組んでみる。

◎ミュージアムマイル ○クロワデュノール ▲ジョバンニ ☆ファイアグランツ
△①③⑥⑰

人気寄りな、②ショウヘイ(やや人気するであろう)、⑥ファンダム(4人気は微妙)、⑰マスカレードボール(外枠のドゥラメンテ産駒、皐月賞3着、後方競馬で2人気なら、嫌って良いと判断)、⑱サトノシャイニング(やはり気性難が気になり、外枠から先行するとなると厳しいと判断)は、最低限の3着or消しと見る。

ファウストラーゼンがどう競馬するかも気になるところだが、東京芝2400mは流石に”あの競馬”は厳しいと見る。唯一、あのマクリをゴールに合わせた競馬をしたらなら…くらい。

◎クロワデュノールとしたかったが、1人気(2.5倍)と比較して、ミュージアムマイルが3人気(7.6倍)なら期待値として逆転させてます。

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