【2025年 優駿牝馬G1(オークス)】考察

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優駿牝馬(オークス)とは

牝馬クラシックレースの第二弾として行われる優駿牝馬(オークス)は、イギリスのオークスに範をとり創設された競走である。1938年に3歳牝馬限定の重賞競走「阪神優駿牝馬」として創設されたのがその前身で、創設当初は阪神競馬場・芝2700メートルで行われていたが、1940年に2450メートル、さらに1943年に2400メートルへと短縮された。その後、1946年に舞台を東京競馬場に移設したことに伴い「優駿牝馬」に改称され、1965年から(オークス)の副称が付くようになった。開催時期は、創設時から1952年まで秋に行われていたが、1953年から諸外国と同じ春の開催に繰り上げられた。

牝馬クラシックの中で、1600メートルの「桜花賞」が最もスピードのある繁殖牝馬の検定競走であるなら、2400メートルの「オークス」はスピードだけでなくスタミナも兼ね備えた繁殖牝馬を選定するためのチャンピオンレースと言える。競走名の「オーク(Oak)」は、樫を意味する英語。英ダービーの創設者である第12代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレーは、樫の森が茂るオークスと呼ばれる土地を所有していた。1779年、彼はエリザベス・ハミルトンと結婚した際に、その記念として競馬を開催することを思い立ち、その中に夫人の希望を入れ、3歳牝馬のレースを行い、これをオークスと名付けたことが由来とされている。
https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2025/0525_1/race.html

東京・芝2400メートル

スタート地点はホームストレッチの半ば。スタンド前を通過しながら先行争いが繰り広げられる。1コーナーまでの距離は約350メートル。バックストレッチの中盤に上り坂があり、ここでペースが緩んで馬群が固まることが多い。3コーナーにかけては緩やかな下り。直線に入るとすぐ160メートルで2メートル上るタフな坂が待ち構える。上り切ってから残り300メートルはほぼ平坦。最後の直線(525.9メートル)では、前半の坂でスタミナを振り絞ってから、平坦な後半部分でキレ味を競う。距離のロスを避けるためには内めを動ける器用さも必要で、競走馬として多様な能力が要求される。チャンピオンを決めるのにふさわしいコースだ。

https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2025/0525_1/race.html

優駿牝馬G1までの道

ステップレース

桜花賞(G1)|阪神芝1600m/2025年4月13日 … 5着以内には、優先出走権が付与。

フローラステークス(G2)|東京芝2000m/2025年4月27日 … 2着以内には、優先出走権が付与。

スイートピーステークス(L)|東京芝1800m/2025年5月3日 … 1着以内には、優先出走権が付与。

その他、前哨戦等

忘れな草賞(L)|阪神芝2000m/2025年4月13日

フラワーカップ(G3)|中山芝1800m/2025年3月22日

【桜花賞】過去10年の傾向

調教師分類別集計

調教師分類着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
美浦5- 6- 1- 62/ 746.8%14.9%16.2%3248
栗東5- 4- 9- 85/1034.9%8.7%17.5%1580

枠番別集計

枠番着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
1枠1- 3- 2-14/205.0%20.0%30.0%1285
2枠2- 0- 0-16/1811.1%11.1%11.1%2013
3枠1- 0- 0-18/195.3%5.3%5.3%75
4枠0- 2- 3-15/200.0%10.0%25.0%0214
5枠2- 1- 0-17/2010.0%15.0%15.0%7893
6枠1- 1- 0-18/205.0%10.0%10.0%2316
7枠2- 2- 3-23/306.7%13.3%23.3%1973
8枠1- 1- 2-26/303.3%6.7%13.3%2138

脚質上り別集計

脚質上り着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
平地・逃げ0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%0.0%00
平地・先行1- 5- 1- 29/ 362.8%16.7%19.4%6107
平地・中団7- 4- 7- 64/ 828.5%13.4%22.0%4177
平地・後方2- 1- 2- 44/ 494.1%6.1%10.2%733
平地・マクリ0- 0- 0- 0/ 0     

前走騎手別集計

前走騎手着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
◆同騎手8- 5- 7- 93/1137.1%11.5%17.7%2567
◆乗替り2- 5- 3- 54/ 643.1%10.9%15.6%1765

間隔別集計

間隔着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
連闘0- 0- 0- 0/ 0     
2週0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%0.0%00
3週0- 1- 1- 14/ 160.0%6.3%12.5%0263
4週1- 3- 1- 37/ 422.4%9.5%11.9%2135
5~ 9週9- 6- 8- 88/1118.1%13.5%20.7%2755
10~25週0- 0- 0- 5/ 50.0%0.0%0.0%00
半年以上0- 0- 0- 0/ 0     

前走クラス別集計

前走クラス着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
未勝利0- 0- 0- 2/ 20.0%0.0%0.0%00
1勝0- 0- 1- 15/ 160.0%0.0%6.3%0176
2勝0- 0- 0- 0/ 0     
3勝0- 0- 0- 0/ 0     
OPEN非L1- 0- 0- 10/ 119.1%9.1%9.1%6119
OPEN(L)1- 1- 1- 9/ 128.3%16.7%25.0%33202
G30- 1- 0- 10/ 110.0%9.1%9.1%066
G21- 3- 1- 38/ 432.3%9.3%11.6%2034
G17- 5- 7- 63/ 828.5%14.6%23.2%2451

前走平地距離別集計

前走平地距離着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
同距離0- 0- 0- 0/ 0     
±200以内0- 0- 1- 4/ 50.0%0.0%20.0%0564
±400以内3- 3- 3- 55/ 644.7%9.4%14.1%3086
±600以内3- 5- 3- 80/ 913.3%8.8%12.1%2184
今回延長10- 10- 10-147/1775.6%11.3%16.9%2267
今回短縮0- 0- 0- 0/ 0     
500m以上延長7- 7- 7- 92/1136.2%12.4%18.6%1756
500m以上短縮0- 0- 0- 0/ 0     

チェック種牡馬別集計

チェック種牡馬着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
キングマンボ系3- 3- 1-23/3010.0%20.0%23.3%3286
ディープ系3- 2- 4-42/515.9%9.8%17.6%25112
Tサンデー系1- 2- 3-41/472.1%6.4%12.8%1836
ロベルト系1- 2- 0- 9/128.3%25.0%25.0%1355
ダンチヒ系1- 1- 1- 9/128.3%16.7%25.0%3869
サドラーズウェルズ系1- 0- 0- 3/ 425.0%25.0%25.0%6032
レッドゴッド系0- 0- 1- 0/ 10.0%0.0%100.0%0170
Pサンデー系0- 0- 0- 9/ 90.0%0.0%0.0%00

前走レース名別集計

前走レース名着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
桜花賞G17- 5- 7-63/828.5%14.6%23.2%2451
フローラG21- 3- 1-36/412.4%9.8%12.2%2135
忘れな草(L)1- 0- 1- 6/ 812.5%12.5%25.0%50128
忘れな草1- 0- 0- 3/ 425.0%25.0%25.0%17052
スイート(L)0- 1- 0- 3/ 40.0%25.0%25.0%0350
フラワーG30- 1- 0- 8/ 90.0%11.1%11.1%081

【オークス】LAP構成から

オークス 過去10年平均

基準タイムRPCI前平均3FPCI3※前平均3F※上がり3F前後3F差
2.23.0254.8036.4357.6536.7234.12-0.68

3歳牝馬として初めての距離となる芝2400m。基本的にはスローの流れから、最後まで脚を溜められて、差してこれる馬が勝つレースとなっている。スローとはいえ、逃げ残りはかなり厳しく、INコースを経済的に回ってくる必要がある。

似たようなRPCIの年

今年のメンバー構成から算出された数値として、
ペース【54.91】(イメージとしてはそれよりは早い可能性が高いので、54.0前後と見る)。

2018年/アーモンドアイ(6-6-6-5):12.6 – 11.1 – 12.0 – 11.9 – 12.0 – 12.2 – 12.4 – 12.3 – 12.4 – 12.2 – 11.1 – 11.6

基準タイムRPCI前平均3FPCI3前平均3F※上がり3F前後3F差
2.23.154.036.3059.4036.8133.67-0.80

少し前になってしまうが、逃げた馬が作ったレースLAPとなり参考値ではあるが、結局は、先行集団で決まるレースとなった。

1着 ⑬アーモンドアイ:6-6-6-5
2着 ①リリーノーブル:3-3-3-3
3着 ②ラッキーライラック:4-5-4-5

2024年/チェルヴィニア(12-9-9-10):12.4 – 10.8 – 11.5 – 11.5 – 11.5 – 12.1 – 12.8 – 12.9 – 13.4 – 12.2 – 11.5 – 11.4

基準タイムRPCI前平均3FPCI3前平均3F※上がり3F前後3F差
2.23.153.436.3057.8036.7134.03+0.40

やや流れたタイムとなると、昨年のレースが思い当たる。こちらは差し決着。

1着 ⑫チェルヴィニア:12-9-9-10
2着 ⑦ステレンボッシュ:9-9-9-12
3着 ⑭ライトバック:15-14-13-15

2025年 優駿牝馬 考察

傾向的にも、桜花賞組が中心となるレース。そこに、穴馬が1頭絡むかどうかのレースというのが本質。
また、枠も脚質を見つつ、ロスなく競馬が出来る枠が良い。1枠など。
※逃げ馬は基本的に消し。

また天候が心配されるが、午前には雨は上がり、レースの時間には渋っても稍重と想定する。
(そのくらい東京競馬場の排水設備は凄い)

この桜花賞終了段階で、リンクスティップとアルマヴェローチェを注目としていた。
※エンブロイダリーは、オークスでは疑問と…。

1枠1番 アルマヴェローチェ … 枠良し、渋った馬場良しと見て、本命か相手の判断になると思う。キレ勝負ならやや分が悪いと思っていた。

3枠5番 リンクスティップ … こちらも枠も内目で良いだろうが、出遅れが気になる。最後方となるとロスが発生しそうでややリスクもイメージしておく。

5枠9番 エンブロイダリー … ルメール騎手騎乗で1人気。やや割れ加減ではあるが。アドマイヤマーズ産駒(ダイワメジャー産駒)とあって、距離不安は否めない。ただ、3歳牝馬として他の馬も初めての距離なので誤魔化しは効く可能性はある。

※気になっていたチェルビアットはいないので仕方なし。

指数としては、
MS指数 1位エンブロイダリー 2位アルマヴェローチェ 3位サタデーサンライズ 4位リンクスティップ
MSPF指数 1位サタデーサンライズ 2位ウィルサヴァイブ 3位アイサンサン 4位サヴォンリンナ 

MSPF指数(回収指数)は、やや謎の判定。血統や脚質、枠などの要素があるのだと思う。

サタデーサンライズは、指数が出ているので押さえに持ってはおくが…謎。

楽に位置を取り、足も溜められ、直線だけの競馬になったらルメールマジックでエンブロイダリーは有力だとは思う。
が、買い方で少し工夫して楽しんでも良いのではないだろうか?

○アルマベローチェ ▲リンクスティップ ☆タイセイプランセス
△⑧⑨⑬⑮

◎は付けられず…。

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