【2025年 安田記念G1】考察

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安田記念とは

本競走は1951年に、東京競馬場の芝1600メートルを舞台とする3歳以上のハンデキャップ競走として創設された。1984年のグレード制の導入により、GⅠに格付けのうえ、開催時期をオークスの前週に移して4歳以上・定量の条件で争われることになった。その後、1996年から日本ダービーの翌週に移設され、出走条件が3歳以上に変更されたため、本競走は名実ともに“上半期のナンバー1マイラー決定戦”となった。2011年の優勝馬リアルインパクトはグレード制導入以降初となる3歳馬による本競走制覇を成し遂げた。

本競走は、明治、大正、昭和にわたり競馬法の制定、馬券の発売、日本ダービーの創設、日本馬の改良など競馬の発展に尽力した安田伊左衛門翁の功績を称えて、「安田賞」のレース名で創設。1958年の安田翁の逝去のあと「安田記念」に改称された。
https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2025/0608_1/race.html

東京・芝1600メートル

スタート地点は2コーナー付近。スタート直後は緩やかな下りになっていてスピードに乗りやすい。3コーナーまでの距離は約540メートル。バックストレッチ後半の起伏を越えると3コーナーに入る。3コーナーから4コーナーはカーブが緩やかなためペースが落ちにくい。ゴール前の直線は525.9メートル。直線の前半には全長160メートル、高低差2メートルのタフな坂が待っている。坂を上り切ってからゴールまでは約300メートルあって、ここで最後の瞬発力勝負になる。平均的に速いペースで流れることが多い上に、最後の直線では切れ味も求められる。マイラーとしての総合力を試されるコースだ。

https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2025/0608_1/race.html

安田記念までの道

優先出走権

外国馬、およびレーティング順位の上位5頭(牡馬・セン馬は110ポンド、牝馬は106ポンド以上であることが条件)は本競走に優先出走できる。

高松宮記念(G1)|中京芝1200m/2025年3月30日 … 2着以内は、出走可能。

大阪杯(G1)|阪神芝2000m/2025年4月26日 … 2着以内は、出走可能。

NHKマイルカップ(G1)|東京芝1600m/2025年5月11日 … 3着以内は、出走可能。

ステップレース

マイラーズカップ(G2)|京都芝1600m/2025年4月27日 … 1着には、優先出走権が付与。

京王杯スプリングカップ(G2)|東京芝1400m/2025年5月3日 … 1着には、優先出走権が付与。

※地方競馬所属馬は、上記2着以内でも、優先出走権が付与。

その他、前哨戦等

東京新聞杯(G3)|東京芝1600m/2025年2月9日

ダービー卿CT杯(G3)|中山芝1600m/2025年4月5日

ドバイターフ(G1)|UAE・メイダン芝1800m/2025年4月5日

【安田記念】過去10年の傾向

調教師分類別集計

調教師分類着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
美浦6- 7- 5-42/6010.0%21.7%30.0%19383
栗東3- 3- 5-84/953.2%6.3%11.6%4936

枠番別集計

枠番着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
1枠0- 1- 1-15/170.0%5.9%11.8%023
2枠0- 2- 0-15/170.0%11.8%11.8%029
3枠2- 1- 1-15/1910.5%15.8%21.1%12060
4枠1- 2- 1-15/195.3%15.8%21.1%1826
5枠2- 1- 1-16/2010.0%15.0%20.0%26364
6枠0- 1- 1-18/200.0%5.0%10.0%043
7枠4- 1- 3-16/2416.7%20.8%33.3%334103
8枠1- 1- 2-21/254.0%8.0%16.0%2956

馬番別集計

馬番着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
1番0- 0- 1- 9/100.0%0.0%10.0%016
2番0- 1- 0- 9/100.0%10.0%10.0%024
3番0- 0- 0-10/100.0%0.0%0.0%00
4番0- 2- 0- 8/100.0%20.0%20.0%050
5番1- 3- 0- 6/1010.0%40.0%40.0%19281
6番2- 0- 2- 6/1020.0%20.0%40.0%406120
7番1- 0- 0- 9/1010.0%10.0%10.0%3616
8番0- 1- 0- 9/100.0%10.0%10.0%013
9番0- 1- 0- 9/100.0%10.0%10.0%021
10番1- 0- 2- 7/1010.0%10.0%30.0%157101
11番2- 0- 0- 8/1020.0%20.0%20.0%59689
12番0- 0- 1- 9/100.0%0.0%10.0%074
13番1- 1- 1- 6/ 911.1%22.2%33.3%9182
14番1- 0- 2- 6/ 911.1%11.1%33.3%13772
15番0- 0- 0- 7/ 70.0%0.0%0.0%00
16番0- 1- 0- 6/ 70.0%14.3%14.3%062
17番0- 0- 1- 4/ 50.0%0.0%20.0%0104
18番1- 0- 0- 3/ 425.0%25.0%25.0%18555
0- 0- 0- 0/ 0     
偶数5- 5- 7-63/806.3%12.5%21.3%9564
奇数5- 5- 3-68/816.2%12.3%16.0%11143
大外1- 0- 0- 9/1010.0%10.0%10.0%7422

脚質上り別集計

脚質上り着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
平地・逃げ1- 2- 0- 7/ 1010.0%30.0%30.0%369120
平地・先行1- 2- 1- 31/ 352.9%8.6%11.4%1039
平地・中団6- 3- 6- 52/ 679.0%13.4%22.4%14656
平地・後方2- 3- 3- 41/ 494.1%10.2%16.3%5746
平地・マクリ0- 0- 0- 0/ 0     

年齢別集計

年齢着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
2歳0- 0- 0- 0/ 0     
3歳0- 0- 1- 3/ 40.0%0.0%25.0%060
4歳5- 3- 2- 30/ 4012.5%20.0%25.0%14758
5歳2- 5- 3- 39/ 494.1%14.3%20.4%11253
6歳3- 1- 3- 35/ 427.1%9.5%16.7%12560
7歳0- 1- 1- 16/ 180.0%5.6%11.1%049
8歳0- 0- 0- 8/ 80.0%0.0%0.0%00

他別集計

ブリンカー他着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
6- 5- 9-112/1324.5%8.3%15.2%10250
セン1- 0- 0- 7/ 812.5%12.5%12.5%4520
牡・セン7- 5- 9-119/1405.0%8.6%15.0%9948
3- 5- 1- 12/ 2114.3%38.1%42.9%13186

前走騎手別集計

前走騎手着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
◆同騎手7- 8- 5-75/957.4%15.8%21.1%10450
◆乗替り3- 2- 5-56/664.5%7.6%15.2%10157

間隔別集計

間隔着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
連闘1- 0- 0- 0/ 1100.0%100.0%100.0%1570410
2週0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%00
3週3- 6- 1- 32/ 427.1%21.4%23.8%6659
4週0- 0- 1- 5/ 60.0%0.0%16.7%040
5~ 9週4- 1- 7- 65/ 775.2%6.5%15.6%8241
10~25週1- 3- 1- 26/ 313.2%12.9%16.1%3850
半年以上1- 0- 0- 2/ 333.3%33.3%33.3%1586236

前走クラス別集計

前走クラス着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
新馬0- 0- 0- 0/ 0     
未勝利0- 0- 0- 0/ 0     
1勝0- 0- 0- 0/ 0     
2勝0- 0- 0- 0/ 0     
3勝0- 0- 0- 0/ 0     
OPEN非L1- 0- 0- 3/ 425.0%25.0%25.0%392102
OPEN(L)0- 0- 0- 0/ 0     
G32- 0- 0- 11/ 1315.4%15.4%15.4%31256
G22- 2- 6- 63/ 732.7%5.5%13.7%4345
G14- 5- 3- 38/ 508.0%18.0%24.0%15066

前走平地距離別集計

前走平地距離着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
同距離5- 6- 6- 69/ 865.8%12.8%19.8%8752
今回延長3- 1- 2- 33/ 397.7%10.3%15.4%10253
今回短縮2- 3- 2- 29/ 365.6%13.9%19.4%14255
500m以上延長0- 0- 0- 0/ 0     
500m以上短縮0- 0- 0- 2/ 20.0%0.0%0.0%00

前走レース名別集計

前走レース名着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
ヴィクトG12- 5- 0-10/1711.8%41.2%41.2%9190
ダービーHG32- 0- 0- 8/1020.0%20.0%20.0%40673
京王杯スG21- 1- 1-22/254.0%8.0%12.0%4938
マイラーG21- 0- 5-33/392.6%2.6%15.4%4949
高松宮記G11- 0- 1- 9/119.1%9.1%18.2%10963
天皇賞秋G11- 0- 0- 0/ 1100.0%100.0%100.0%4760710
安土城SH1- 0- 0- 0/ 1100.0%100.0%100.0%1570410
QE2G11- 0- 0- 0/ 1100.0%100.0%100.0%360160
DTFG10- 2- 1- 3/ 60.0%33.3%50.0%088
中山記念G20- 1- 0- 4/ 50.0%20.0%20.0%088
CマイG10- 1- 0- 3/ 40.0%25.0%25.0%032
NHKマG10- 0- 1- 3/ 40.0%0.0%25.0%060
大阪杯G10- 0- 1-14/150.0%0.0%6.7%010

チェック種牡馬別集計

チェック種牡馬着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
ディープ系5- 2- 1-35/4311.6%16.3%18.6%20359
サドラーズウェルズ系2- 1- 0- 2/ 540.0%60.0%60.0%1052274
ロベルト系1- 1- 0- 8/1010.0%20.0%20.0%3734
Tサンデー系1- 0- 4-14/195.3%5.3%26.3%10196
ノーザンダンサー系1- 0- 0- 2/ 333.3%33.3%33.3%12053
ダンチヒ系0- 2- 2- 9/130.0%15.4%30.8%070
ヴァイスリージェント系0- 2- 0- 1/ 30.0%66.7%66.7%0176
キングマンボ系0- 1- 2-24/270.0%3.7%11.1%013
Pサンデー系0- 1- 0-21/220.0%4.5%4.5%09
フォーティナイナー系0- 0- 1- 3/ 40.0%0.0%25.0%085

【安田記念】LAP構成から

過去10年平均

基準タイムRPCI前平均3FPCI3※前平均3F※上がり3F前後3F差
1.31.5451.5934.6354.6235.0333.50-0.35

基本的にはミドルの流れから、直線で差して勝利するパターンが王道となるレース。
逃げ残りはかなり厳しく、能力ある実績馬のスピードレースになる。

似たようなRPCIの年

今年のメンバー構成から算出された数値として、
ペース【55.07】(イメージとしてはそれよりは早い可能性が高いので、54.0前後と見る)。

2024年/ロマンチックウォリアー(6-5):12.1 – 11.0 – 11.4 – 11.9 – 12.0 – 11.3 – 11.2 – 11.4

基準タイムRPCI前平均3FPCI3前平均3F※上がり3F前後3F差
1.32.353.434.557.2735.5433.13-0.6

ややスローのミドルのペースで、差し決着となったレース。勝ち馬は世界的な馬であったが、2,3着馬は10番手以下より差してきた。

1着 ⑦ロマンチックウォリアー:6-5
2着 ⑤ナミュール:13-13
3着 ⑩ソウルラッシュ:10-11

2023年/ソングライン(11-9):12.0 – 10.8 – 11.4 – 11.8 – 11.6 – 11.1 – 11.2 – 11.5

基準タイムRPCI前平均3FPCI3前平均3F※上がり3F前後3F差
1.31.352.234.5655.635.0233.17-0.4

さらに早い展開になった前々年。1頭は先行で粘るも、1着、3着は後方から差してきた馬で決まる。

1着 ⑱ソングライン:11-9
2着 ④セリフォス:4-5
3着 ⑭シュネルマイスター:15-15

2025年 安田記念 考察

現在の東京芝は、やや前有利と見られるが、G1となればその意識からも、過去の傾向からも早い展開になると予想。
ゆえに、先行組から1頭、残りは差しで2頭を選択するのがセオリーだろう。
※逃げ馬は厳しい。

傾向としては、美浦・4歳馬・牝馬は優秀となっているが…。ローテーションと実績、脚質から見定めたい。

1枠1番 シックスペンス … このレースとしては成績が振るわない馬番。いまだにG1では好成績を残してはいないが、ルメールマジックがあるので無理に軽視も出来ない馬。種牡馬としても、距離は良いと思うので、オッズ次第は相手~押さえに。

5枠10番 ジャンタルマンタル … 海外を経由しているが、4歳牡馬としては、昨年のNHKマイルの覇者。やや先行脚質なのだが、状態が良ければ押さえても良い。

7枠13番 ソウルラッシュ … 昨年の安田記念覇者、ロマンチックウォリアーをドバイターフでハナ差で勝ったのは能力の証。まだ能力の衰えは感じさせないものの、7歳馬。そして浜中騎手への乗り替わりが少し気になる。

7枠14番 ウォーターリヒト … まだG3までの実績ではあるが、前走東京新聞杯では、後方から外目を一気の末脚で差し切る競馬。近走も上がり1位を使っており、充実期の可能性が高い。※不安材料としては、G1でどこまで通用するか、厩舎が変わってどう変化するか。

8枠18番 ブレイディヴェーグ … 5歳馬ではあるが、牝馬で美浦厩舎。前走は海外競馬、寒い時期の4着、4着。末脚はあり、状態が良ければ面白い1頭。

他、穴としては、④ウインマーベル(左回りの芝レースではかなりの好走率があり、距離延長とあって先行組としては面白い)、⑦ガイアフォース(海外競馬、ダートなど戦歴としては穴サイドに見られがちだが、芝マイルG1となれば着実な競馬をしていた実績がある)。

指数としては、
MS指数 1位ブレイディヴェーグ 2位ジャンタルマンタル 3位ウォーターリヒト 4位ジュンブロッサム
MSPF指数 1位ウォーターリヒト 2位ブレイディヴェーグ 3位ジャンタルマンタル 4位ダディーズビビッド 

※シックスペンスもMS指数5位と、やはり4,5歳馬を中心に指数が高め。

現時点でのオッズは、そう見られるか…的に選びたい馬が上位人気ではあるが…やや横並びと見て

◎ブレイディヴェーグ ○ウォーターリヒト ▲ソウルラッシュ ☆ウインマーベル
△①⑦⑧⑩⑰

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