高期待馬のデータ：【1】レースレベル

近年はよく耳にする「ハイレベルレース」。これは次走、勝ち上がる馬が複数存在するレースのことを指す（のがほとんど）。

ハイレベルレース一覧や個人でのメモなどで、まとめられているのが多いが、実際にはどうなのだろう。

また、Ver.3の指数（実際にはVer1から取り入れてる）作成段階で、見直しと修正を入れて組み込んだ。その中で再確認したデータをご紹介。

前提として、レースのレベルを決めるにあたり、勝ち上がり数だけを見ているわけではなく、次走の出走数や着順にも注目し、ポイント制にして組み込んだ。（実際には勝ち上がることが重要ではあるが、2着や3着が多いレースも低レベルとはならないと思っている。）※その数値を公開はしないが、ランク分け（SS／S／A／B…など）として紹介。

★Targetに入力し始め、分析しだしたのが2020年くらいから。個人としての分析結果である。もちろん、次走の成績によって、またそのレースのランクは変動はする。該当するレースの次走成績をまとめたものである。

レースレベルランク別・【芝】集計

Rank	1着	2着	3着	着外	総数	単回	複回	勝率	複勝率
SS	88	21	17	77	203	402	163	43.3%	62.1%
S	98	30	27	135	290	236	144	33.8%	53.4%
A	231	108	81	421	841	180	123	27.5%	49.9%
B	492	237	187	1,211	2,127	207	119	23.1%	43.1%
C	709	433	368	2,687	4,197	151	115	16.9%	36.0%
D	948	756	670	5,620	7,994	105	86	11.9%	29.7%
E	872	978	988	9,367	12,205	75	78	7.1%	23.3%
F	271	982	1,005	10,502	12,760	22	60	2.1%	17.7%
G	6	213	391	7,523	8,133	0	30	0.1%	7.5%
N1	9	9	9	506	533	22	14	1.7%	5.1%

レースレベルランク別・【ダート】集計

Rank	1着	2着	3着	着外	総数	単回	複回	勝率	複勝率
SS	81	19	11	69	180	488	196	45.0%	61.7%
S	72	24	22	104	222	184	151	32.4%	53.2%
A	190	65	40	363	658	287	132	28.9%	44.8%
B	417	190	151	1,041	1,799	184	123	23.2%	42.1%
C	770	458	377	2,725	4,330	186	119	17.8%	37.1%
D	1,066	766	674	5,771	8,277	117	92	12.9%	30.3%
E	1,071	1,103	1,051	10,673	13,898	75	78	7.7%	23.2%
F	346	1,096	1,145	11,886	14,473	23	67	2.4%	17.9%
G	4	267	498	9,344	10,113	0	25	0.0%	7.6%
N1	8	4	8	547	567	8	7	1.4%	3.5%

総数も回収も率も、当たり前の数値となった。「SSランク＝次走の勝ち上がり数や相応の着順の良い馬が多数存在している」ので結果としても高いのは当たり前である。Dランクまでは十分狙える範囲のレースであると判断できる。

なお、補足として、GやN1など下位ランクは、次走出走馬が少ない＆着順も悪いランクである。

ここで何が言いたいかと言うと、未来の（次走の）成績はわからないが、すでに出走している馬の成績によって、未出走の馬の期待値は予測できる可能性があるという事。

次走の結果によって、レールレベルが下がることももちろんあるが、期待値としては高いという結果となっている。

また、出走数が少なくても（または無くても）、ハイレベルレースを予測することは可能な範囲かもしれないと思う。それはテーマとして研究していく。（例えば、出走馬の過去の成績、対戦成績、レースLAP、馬場、タイムなど様々なファクターによって判断可能レベルかもしれない。）

参考までに、SS／S／Aランクの次走成績詳細（一部）をご紹介。※画像データ

SSランクの次走成績詳細（前走着順、前走着差、前走脚質）

Sランクの次走成績詳細（前走着順、前走着差、前走脚質）

Aランクの次走成績詳細（前走着順、前走着差、前走脚質）

総数が少ないデータに関しては、信用性は”まだ”わからないが、ある程度の総数があるデータに関しては信頼性は高い。

”おそらく”高ランクレースの負けた馬の中で、【0.3～1.9秒差】【先行・中団】の馬を狙うことで期待値は跳ね上がる。芝・ダートどちらも。

ちなみに、通常のレースで、1.0秒差以上で負けた馬の期待値は低い。そして、それだけの着差があれば、大衆は次もダメだと判断する。ここに価値がある。

例として、

★2024年5月4日　京都11R　京都新聞杯（G2)【SSランク】
　次走1着（7頭）、2着（2頭）、3着（1頭）、4着（2頭）／全14頭出走

未出走のファーベントは、着差1.4秒負け、先行～中団。人気もするだろうが、狙い目ではある。おそらく指数も高い。